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だれもがナルシシズムを持っている

KohutのSelf Psychologyでは、ナルシシズムそれ自体を「悪」とは考えない。
それがひとつ革新的なところだ。


むしろ、健全なナルシシズムを持つことは、人間が生きていくために必要だと考える。
大事なのは「健全」さだ。この健全さが崩れる時、人は、心に障害を引き起こす。


「健全さ」とは曖昧な言い方だ。つまり、それだけ幅があるといことで、
境界も曖昧ということだ。


繰り返すと、ナルシシズムは、生きていく力であり、成長の源だ。
誰もがそれを持っている。何歳になっても持っている。


Kohutによれば、人はその欲求を満たすために、常にSelfobjectを求めている。
Selfobjectとは、自分を満たしてくれるモノやヒトの「働き」のことだ。


ある人にとって、それは言葉かもしれない。
ある人にとって、それは憧れの芸能人かもしれない。
子供にとっては、毛布だったりお人形だったりするかもしれない。
幼児にとっては、母親の愛情が重要なSelfobjectだ。


人は、それらを内在化させていくことによって、次のステージに進む。
一つ一つ内在化することで、自己は大きくなり、より安定していく。


ところが、何かの事情があって、それが繰り返し、繰り返し満たされなかったとする。
あるいは裏切られるとか何か、トラウマ的な出来事があったとする。
すると、その満たされなかった自己は、歪んでしまう。そして、そのまま成長してしまう。


さて、ここからが分岐点だ。


人は、その歪んだ部分の影響によって、塞ぎ込むようになるのか。
つまり、歪んだ部分の欲求を意識の深層に抑え込むのか。


それとも、それを直視しないようにするために反対方向に大きく振れるのか。
つまり、自分を肥大化させて振舞うようになるのか。


どちらも満たされなかった「自己(Self)」の自己防衛の働きだ。


前者は、フロイトから始まる理論体系によって、有効なアプローチが可能になった。
問題は、後者だ。我々は肥大化された自己を持った人たちにどうアプローチするか。
このKohutの理論は、それに対する有効なアプローチと言われている。


それが何かというと…、


それをこれから学ぶのだ。
Clinical Relationshipのクラスで。


そうそう、7月4日は、アメリカの独立記念日です。
ではまた!

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