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フィードバックとの距離感

CIISのクラスでは、ちょうど半分が過ぎたところで、
インストラクターが自分とクラスに対するフィードバックをとる。


今週が、Clinical Relationshipのクラスのそれだった。


やり方は、いつもだいたい同じだ。


その時間、インストラクターは教室の外に出る。
だいたいカフェとかで時間をつぶしている。


教室に残った生徒の中からボランティアの司会役が前に出て、
「良い点」と「改善点」と大きくホワイトボードに書き、
生徒から意見を募っていく。


正味20分から30分ぐらい。


意見が出つくしたら、インストラクターを呼びに行く。


司会役が書かれた内容を説明する。
そして、インストラクターはホワイトボードを見て、
時に、更なる説明を求めたりしながら、感想を述べていく。


だいたいどのクラスでも、良い点、改善点は半々ぐらい出る。


そして、ベテランのインストラクターになればなるほど、このプロセスを
楽しんでいるように見える。


生徒からの意見は、玉石混交だ。
僕の基準だと、それは単なる我儘なんじゃないだろうか、と思うような意見も
多々あるのだけど、最近はそれで良いんだなと思えてきた。


なぜなら、このフィードバックの目的は、インストラクターに
生徒の「コンセンサス」を伝えることではないから。その意義は、
生徒「一人ひとりの声」をインストラクターに届けることにあるから。


だから、生徒たちも自分たちの意見を出すプロセスで、コンセンサスを作るような
ことをしない。


誰かの意見に対して否定をしたりもしない。
違う意見があれば、角度を変えて述べる。


例えば、こういう感じだ。


「このクラスでは、Kohutの理論に偏っているように思うわ。
もっと他の理論や、他のSelf Psychologistたちの理論も取り上げて欲しい」


「私は、逆に、絞り込んでいることがすごく理解に役立っているわ。
Human Developmentのクラスは総花的すぎて、わけがわからなく
なっちゃったから」


これらの意見は、二つともホワイトボードに書かれる。


だから、インストラクターは、ホワイトボードの一つ一つの意見に対して、
そう思っている人がいるんだな、でもそう思わない人もいるんだろうな、
というスタンスで臨んでいるいるように見える。


そして、変えられるところはすぐに変えるし、変えられないところは変えない。


「この意見は毎年出るのよね。でも、こういう目的があるの」


と笑いながらコメントして終わりだ。


見ていて、フィードバックとの距離感が心地よい。

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