Alchohole & Chemical Dependency(アルコール&薬物依存症)のクラス
今日、Alchohole & Chemical Dependencyのクラスだった。
毎回思うのだけど、体験を重視するカリキュラムで有名なCIISの講師陣はユニークだ。
このクラスのインストラクターの経歴も、まさにこのクラスのためにあるような
「華やかさ(?)」だ。
彼はアルコール中毒で、今はお酒を一滴も飲んでいない。
これまでの人生で、マリファナ、コカインから始まって、エクスタシー、ヘロイン…、
ほとんどすべてのドラッグを経験してきた。薬の売人もやっていたこともあり、
5回ほど牢屋に入ったこともあるそうだ。そのせいかどうか知らないけど、
3回の離婚を経験している。
それが、10年数前に思い立って、CIISの門を叩いた。現在は、セラピストとなって、
CIISの教壇にも立っている。
今日のクラスで、彼は、最新の研究結果を踏まえて作られたドキュメンタリーTV番組の
ビデオを見せながら、こう言った。
アルコールや薬物の中毒は、脳の構造を変えてしまう病気なのだ。
思考や理性をつかさどる前頭葉が機能不全になり、当人はよりプリミティブな中脳の
本能に支配されてしまう。
その時、理性にのみ働きかけるアプローチは効果的とは言えない。
セラピストは、脳の機能不全になっていない箇所に働きかけて、
クライアントが自分自身をコントロールできる機能を再開発・育成する必要がある。
では、その時のコミュニケーションとはいったいどういうものなのか…。
もちろん、セラピーだけでは十分とは言えない。
アルコールや薬物中毒者の生活習慣にダイレクトに働きかける必要がある。
それが、例えば、AAミーティングだ。AAは生活習慣の変更を日常的に強力に
サポートしていく。
参加者を“強力にサポートする”ために、AAには“強力なフィロソフィー”がある。
参加者はそれを全面的に受け入れる必要がある。AAに参加するとは、
ある意味、「健全な(?)洗脳」と言えるかもしれない。
インストラクターによれば、アメリカの人口の10%がアルコール中毒、
そして、3組に一つの家族が身内にアルコール中毒者を抱えていると。
現に、20名のクラスメートの中にも、自分はアルコール中毒を診断されていると
シェアした人が数名いた。身内にアルコール中毒者がいないと言ったのは、
僕も含めて3人だけだった。
こちらに来て改めて感じているのだけど、
日本はアルコールに関してとても寛容な社会だ。
夕方、外食時にアルコールが無い方が珍しいのではないだろうか。
ビジネスの世界ともなれば、ほぼ毎日、何らかの形で飲んでいるという人も少なくない。
東京では、特に金曜日の夜など、酔っぱらった人が駅や街中に溢れているのは、
ごく当り前の風景だ。
サンフランシスコでは、公園や道端でお酒を飲んではいけない。
バーに入る時はもちろん、お酒を買うときは、身分証明書を見せる必要がある。
お酒の自動販売機なんていうものは、もちろん無い。
そう言えば、日本を訪れたことのあるアメリカ人のクラスメートが言っていた。
日本のレストランではまず最初にアルコールのオーダーを取りに来るので驚いたと。
日本のカルチャーが好きな台湾からのクラスメートが言っていた。
日本のトレンディドラマでは、お酒を飲むシーンがたくさん出てくるので驚いたと。
確かに、言われてみればそうかもしれない。
でも…、
これだけアルコールが身近にも関わらず、アルコール中毒が、日本ではアメリカほど
深刻な社会問題になっていないのはなぜだろう。
僕が知らないだけなのかな。
どうも日本とアメリカでは、そもそも「何のために呑むのか」という、
「お酒を飲む理由」が違っていて、そこに何かのヒントがあるような
気がしているのだけれど…。
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コメント
こないだは返事をありがとう。WEB見てみました。
今回は脳の部分がとくに面白いね。僕にとっては、「朝早くおきるのに、その必要性や有効性をいくら理解しても実践にダイレクトに有効な訳でもなく、、、、」という問題意識が強いので、その関連で最近考えている・トライしていることとつながっているようだったら今度ちょっと書くね。
投稿: たつお | 2009年6月 7日 (日) 23時35分
たつおへ、おう、楽しみにしているよ。
脳は確かに面白いね。たくさんの本が出ていて、興味深いし。ただ、個人的には何かの「裏付け知識」として役に立つけど、あまりプラクティカルじゃない感じがして。
個人的に、「脳」の次は何が来るんだろう、と楽しみにしているよ。ホルモンかな?5年後には「アドレナリンをマネジメントする~人生を新展開させる科学~」みたいな本が書店に並ぶんじゃないか?
投稿: TJ | 2009年6月 8日 (月) 15時05分