« Alchohole & Chemical Dependency(アルコール&薬物依存症)のクラス | トップページ | Self(自己)とRelationship(関係性) »

クライアントとの間で起こっている6つのコミュニケーション

インストラクターのLinda曰く、
セラピーにおける1対1のコミュニケーションでは、4つの双方向コミュニケーションが
同時に交わされているのだとか。


①セラピストの意識と、クライアントの意識の間で交わされるコミュニケーション。
②セラピストの意識と、クライアントの無意識の間で交わされるコミュニケーション。
③セラピストの無意識と、クライアントの意識の間で交わされるコミュニケーション。
④セラピストの無意識と、クライアントの無意識の間で交わされるコミュニケーション。


ここに更に、互いの内面で交わされている二つのコミュニケーションが加わる。
⑤セラピストの意識と無意識との間で交わされるコミュニケーション。
⑥クライアントの意識と無意識との間で交わされるコミュニケーション。


この6つの双方向コミュニケーションが、同時に起こっている「場」がセラピーセッションだ。


こう考えると、1対1のコミュニケーションとは、何とダイナミズムに富んでいるのだろう…。
これを知ったことで、また違う目でセッションを観れそうな気がする。


そして、このコミュニケーションの線が複雑に交差する中で、
「Transferance(転移)」と、「Counter Transferance(逆転移)」が常に起こっている。
そう、常に起こっているのだ。


「Transference(転移)」とは、わかりやすく言えば、本人がコミュニケーションの
相手に抱く「主観」であり、「解釈」であり、「思い込み」だ。人は、コミュニケーションに
よって完璧な意思疎通ができるわけではないから、常にそれは起こっている。


セラピストがそれに鈍感であったり、その扱いを間違えると、セラピーの大きな障害に
なる。同時に、そこから探求が始めることができれば、クライアントの深層に迫る
非常に有意義な切り口にもなる。


Lindaが誰かの言葉だと言って紹介してくれた。
「Transferance(転移)、Counter Transferance(逆転移)は天気のようなものだ。
いつもそこにあるのに普段は誰も意識しない。嵐が来た時にやっと意識する。」


だから、セラピストは常にこの2つの可能性を心にとどめておく必要がある。


話が変わるようだが、
「共感」の重要性を説く二人のセラピスト、ロジャースとコフート。
ちなみに、日本ではロジャースの方が知られているような印象だけど、
アメリカで最も支持されているセラピストは、コフートだ。


僕には一見似ているように見える二人だが、その大きな違いは、
「Transferance(転移)」の存在に触れているか、いないか。


コフートは触れている。もとがフロイトの精神分析学会出身だから。
ロジャースは、「共感」のみで、それにまったく触れていない。


そのフロイトは、「Transferance(転移)」を診断の際の「障害」とみなした。
コフートは、それを診断の「有効な材料」とみなした。


このクラスでも、当然、「Transferance(転移)」を非常に強力な“ツール”として扱う。


ちなみに…、


ここアメリカで、「コフート」なんて日本語発音しても絶対に通じない。
「コフォアーット」みたいな発音をしないとだめだ。


以上、そんなこと諸々を学んだ、
本日第二回目の「Clinical Relationship」のクラスでした。

|

« Alchohole & Chemical Dependency(アルコール&薬物依存症)のクラス | トップページ | Self(自己)とRelationship(関係性) »

CIIS/Graduate School life」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: クライアントとの間で起こっている6つのコミュニケーション:

« Alchohole & Chemical Dependency(アルコール&薬物依存症)のクラス | トップページ | Self(自己)とRelationship(関係性) »